全作品を借りて見ました。
昔は嫌いだった。
あのフーテンの寅次郎の幼さや、身勝手さ、
自分そっちのけの人情。
映画自体、
見たこともなかったんじゃないかな?
でも年をとるにつれなんとなく寅さんの考えや人情がうらやましくなり、
一度ちゃんと見ることにした。
見ていると感情移入してしまい腹を立てたり、
嫌だなと思ってしまったり・・・。
寅さんの世界に引き込まれていました。
寅さんの惚れっぽいところや失恋話がメインでは無く、
寅さんの成長にびっくりした。
始めの方のなんかを見ると寅さんは見栄のためにいろんな嘘をついたりして
後ですべてを台無しにしたりするんだけど、
後半は逆転して見栄を嫌って正直さを美徳とするところなんか凄く
成長ぶりを描いているなぁと思います。
なぜ「男はつらいよ」が今も幅広い世代に受けているのか
人間関係なんですよね。
けんかしてもずっと関係続く人間関係ってなかなかないですもん。
毎回のようにいろんな人とけんかしたり世話焼いたりする寅さん。
余計なお節介だったり、自分に不利なこともいとわずやっちゃう。
そんな寅さんとけんかしても見放さないのは結局、信頼なんだろうな。
信頼って今、ほとんど死語ですよ。
簡単に裏切りますもん。
だから、うらやましいんだと思う。
少しわかった気がします。
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